「育休明けに忙しい部署への異動が決まった」
「今までの働き方では、子育てが難しいかも・・・」
育児休暇取得中に職場の状況も大きく変わり、職場によっては育休明けの配置転換や家庭との両立が難しい働き方の要望など、暗に退職を勧めてくるケースがあります。
また育休明けも今までと同じ職場で働けたとしても、同じ働き方をしていては子育てと仕事の両立が不安だったり、産後に体調を崩しやすくなって職場復帰するのが心配になる人が多いのも事実です。
だけど、生活のためには働かないといけない。
でも、小さな子供がいるのに正社員で雇ってくれるところはあるのだろうか・・・。
すごく不安になりますよね。
今回は2人目育休中に転職活動をして、無事に正社員で内定をもらった私の実体験を紹介します。
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育休中に転職を決意した理由
私が2人目の育休中に転職を決意した理由。
それは、『産休・育休に入る前に話していた復帰条件が違う』ことが1番の原因です。
産休に入る前、直属の上司と復帰日について話し合いを行っていたときのこと。
10月生まれとなる第2子を、生後5ヶ月で保育園へ預けようと考えていることを伝えました。
本音は1年間の育児休暇を取得したかったのですが、私が住む地域は待機児童が多く、0才・1才は4月入園でないと認可保育園には絶対と言い切れるほど、預けることが難しいのが現状です。
無認可保育園もありますが、我が家の場合、夫婦共に通勤時間が1時間以上かかるため朝7時には家を出ないと間に合わないません。
そのため無認可保育園に空きがあったとしても、開園時間が7時30分からのところがばかりだったので、実質預けるのは難しかったのです。
たしかに、時短勤務をすれば何とかギリギリ間に合うかもしれません。
しかし職場からは
と言われており、また私自身も「時短で働いても手取りも少ないし、逆に延長料金で出費がかさむ」という考えからフルタイムを希望していました。
そのため、フルタイムで職場復帰するためには4月入園を目指す必要があり、
- 生後5ヶ月で入園するか
- 1年半の育休を取得して、1才5ヶ月で復帰するか
という事実上の2択になっていました。
ちなみに、一応勤務先には併設の保育所があるのですが、私の職種は対象外のため預けられず・・・です。
(病院勤務の管理栄養士ですが、看護師さんの子どもしか入園できないのです。)
以上の話をしている中で、私の上司は
と思いがけず、ありがたいお言葉を頂きました。
そして私は上司の言葉で1年半の育休取得を予定して、産休に入ったのです。
育休中に復帰条件が変わった
無事に子どもを10月に出産して、翌年の初夏を迎えた頃。
子どもは生後7ヶ月になっていました。
1才からの入園を目指しているので保活はしておらず、むしろ「上の子と同じところに入園できるかな?」と気になっている程度。
慌ただしくも子育てを満喫した毎日を過ごしていました。
そんなある日、上司から職場を退職したとの連絡が入りました。
このときは「そうなんですね~」で済んでいたのですが、その後、新しい上司から連絡が入ります。
10月に復帰できるように、今から保育園探しておいてね
・・・え??
でも私、1年半の育休取得予定で・・・。
無認可保育園の場合、時短勤務でないと子どもの送迎が間に合わないのですが・・・。
それなら、職場併設の保育園に4月まで預けられませんか?
事実上、職場復帰に対するハードルが一気に上がりました。
たしかに育児休暇は、原則1年間です。
最初から1年半を取得するつもりだった私も、反省する点は大いにあります。
しかし、この時点で認可保育園・無認可保育園も含めて0才児の空きはない状況でした。
このとき、初めて「転職」という言葉が頭をよぎりました。
育休中の転職で応募するときの注意点
実際に、育休中に転職をしたときに私が取っていた行動を紹介します。
求人サイトに登録して転職先を探す
私は過去にも求人サイトに登録をして、委託給食会社から病院の管理栄養士として転職したことがあります。
そのため、今回も転職サイトを利用することにしました。
今回の転職の条件としては、
- 可能であれば病院栄養士、または施設栄養士として働きたい
- 子どもが預けられる保育園が併設されていること
- 今よりも家から近い職場が良い
- 残業があまりない勤務先が良い
- 年収はできるだけキープしたい
というものでした。
特に②から④は転職するうえで譲れない条件だと考えていました。
子育てをしながらの転職活動は、本当に大変です。
私の場合、応募するのに必要な履歴書・職務経歴書を仕上げるだけに1週間かかってしまいました・・・日中はずっと子どもの相手をしていたこともあり、夜中しか作業できなかったからです。
より効率的に転職活動をするためにも、絶対に転職サイトの利用はしておくべきですよ。
ちなみに、私が今回登録した転職サイト・転職エージェントは、以下の3つです。
育休中の転職活動だったにも関わらず、親身になって一緒に子育てしながらでも今までの経験を活かして働ける職場を探してくれました。
もちろん非公開求人が豊富な3社なので、思いがけない好条件の求人も紹介してくれます。
中でもdodaは1番紹介してくれた求人数が多く、子育てに優しい会社を紹介してくれました。
また、病院栄養士や施設栄養士は非公開案件となっていることもあるので、探している方は本当に登録した方が良いです。
育休中であることを事前に問い合わせて伝えておく
育休中に転職をする場合、会社へ応募するときには必ず『育児休暇中であること』を正直に伝えましょう。
私は求人案内を見つけたら、応募する前に「現在育児休暇中ですが、応募しても採用対象になりますか?」と確認していました。
事前に確認しておくことで書類審査・面接と進んでも、「育休中だなんて聞いてない」と相手側とトラブルになることもありませんし、逆に審査が進んだら「小さな子供がいても働きやすい職場環境である」という判断ができます。
「育休中」と聞いたら、だれもが赤ちゃんや子どもが小さいということは、すぐに分かりますからね。
また、2人目・3人目の育休中なのであれば、それも事前に伝えておくと話が進めやすいです。
育休中であることを履歴書・職務経歴書にも記載する
会社に応募する前に育休中であることを伝えても、必ず履歴書と職務経歴書にも「現在育休中」であることは記載します。
「育休中」であることを書く場所は、以下の通りです。
履歴書:最後の備考欄部分に書く
職務経歴書:現在の勤務経歴を書くときに一緒に書く
私は以下のように記載しました。
現在第2子の育児休暇取得中です。
勤務開始日は○月○日以降を希望いたします。
20××年○月から20××年△月まで、20××年×月から
産前産後休暇・育児休暇取得
上記のように書くことで「いま、子どもは生後何ヶ月なのか」ということが相手に伝えられます。
また過去に育休取得の経験があれば、どれくらいで職場復帰をして、どんな働き方をしていたかなどある程度相手が把握することが可能になるので評価がしやすくなります。
育休中の転職で面接のときに聞かれた質問内容
私が育休中に面接官に聞かれた質問内容を紹介します。
一緒に私が受け答えした内容も記載しておくので、面接時の参考にしてもらえると嬉しいです。
現職へは片道1時間20分ほどかけて勤務しており、子どもとの時間が今まであまり取れていませんでした。
2人目を出産したことで、さらに子どもと関わる時間が減ると感じ、家から近い職場で働きたいと思ったのが正直な気持ちです。
また、産休を取得する際に上司と復帰日を相談したのですが、居住地域の認可保育園は4月入所以外は難しく、生後5ヶ月での復帰を考えていたところ上司より「1人目は早く復帰してくれたから、2人目は1年半休んでいいよ」との言葉を頂き、甘えさせていただく予定で産休に入りました。
しかし、その後上司が退職してしまい、新しく上司になった方からは「1年で復帰するように」と話があり、入所できる保育園がないこと、また現在の勤務先には併設で保育園があるのですが、4月まで一時入所できればフルタイムでの復帰が可能であることも伝えましたが、「管理栄養士は預けられない」と返答がありました。
このままでは復職も難しく、育休を延長するにもまだ具体的な話し合いの場が設けられておらず、最悪育休の延長ができなくなれば上の子どもも退園を余儀なくされるため、現在育休中ではありますが転職活動をしております。
実家は近くにあります。
基本的には夫婦で対応するようにしていますが、今までも子どもの急病のときで、どうしても仕事で抜けられないときは、お迎えに行ってもらったりと助けていただいていることがあります。
今(面接中)も、実家にお願いして子どもを見てもらっています。
子どもが生まれるまでは仕事だけに集中すれば良かったので、その頃と比べると確かに大変ではあります。
しかし育児で時間に追われる中で、今まで以上に効率よく動けるように工夫することができるようになり、仕事にも反映できるようになりました。
子どもは2人になりましたが、より効率的に働き、仕事と子育てを両立して頑張っていきたいと考えております。
育休中の転職を成功させるコツとは
私はその後、第一希望にしていた病院で管理栄養士として内定を頂きました。
実は、上記で面接のやり取りをしていたのが内定先です。
育休中での転職活動にも関わらず、内定を頂いたポイントとして
- 応募する前に育休中であることを伝えていた
- 子どもが2人目で、1人目のときに職場復帰してからもしっかり働いている
- 同業種の転職だったため、経歴が評価された
という点が挙げられます。
今回の転職の条件であった5つのうち、「年収をキープする」というのは現職で役職者として働いていることもあり同じ条件での給料は難しかったです。
それでも自宅からの通勤時間は大幅に短縮され、残業もほとんど無い職場へ転職できたことは仕事と子育てを両立するために必須条件だったので満足です。
お金は長く正社員として働くことで、巻きかえせるように頑張ります(笑)
また、転職のプロであるエージェントの方に履歴書・職務経歴書を見ていただいたのも、すぐに内定を頂くことができた要因でもあります。
履歴書と職務経歴書を見ながら面接を進めていくわけですが、やはり面接官が見やすい履歴書・職務経歴書を書くことで面接もスムーズに進みますし、書類審査も通りやすいと実感しました。
管理栄養士にとって、病院栄養士や施設栄養士という仕事は花形です。
しかし求人数は非常に少なく、求人が出ても倍率が高い職種。
その中で、育休中である私が内定を勝ち取れたのには、転職エージェントからのサポートも大きかったと考えています。
子育て中でも育休中でも、仕事も子育ても諦めたくない!
そんなあなたも、ぜひ転職エージェントを利用して転職活動をすることをおすすめします。
子育てを楽しみながら、仕事もしっかりできる職場を探してみましょう。