最近、話題となることの多い「eスポーツ」。
日本では部活として認めるかどうかも議論されています。
そもそも、eスポーツとはいったいどのような競技なのでしょうか?
今回はeスポーツについての疑問をまとめてみました。
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eスポーツとは何?
eスポーツとは正式名称「エレクトロニック・スポーツ」のことで、コンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉えるときの名称です。
一般的には「eスポーツ」と略称で呼ばれることが多く、日本では「電子競技」と言われることもあります。
主に、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)を経由して行われます。
対戦型ゲームをプレイして勝敗を決するスポーツ・競技として世界では認知されており、欧米では1990年代後半から高額な賞金がかけられた世界規模の協議大会も開催されています。
参加者の中には、アマチュアから年収1億円を超えるプロゲーマーまで出てきており、「将来オリンピック競技にもなるのでは?」と言われているほどです。
eスポーツは具体的にどんなことをするの?
対戦型ゲームで勝敗が決められるものであれば、すべてeスポーツと呼ぶことができます。
例として挙げると、
- 格闘技ゲーム(HPで勝敗が決まる)
- パズルゲーム(タイムやクリア条件で勝敗が決まる)
- スポーツゲーム(スポーツ同様、得点で勝敗が決まる)
- カードゲーム(ルールによって勝敗が決まる)
- レーシングゲーム(タイムで勝敗が決まる)
上記以外にも、今はさまざまなオンラインゲームがあります。
将棋やオセロ、チェスや囲碁といったボードゲームも、今はオンラインでできるし
男女関係なく子供から大人、お年寄りまでの幅広い世代で楽しめるのもeスポーツの魅力であり、注目されている理由のひとつです。
またゲームをしていなくても、観戦するだけでも楽しんで盛り上がることができるのも人気となっています。
eスポーツが与える子供への影響は?
eスポーツは「スポーツ・競技」と考えられる一方で、「ゲーム」と捉えられることも多いです。
eスポーツは10代から20代の若者が中心に活躍しているスポーツのため、子供の頃からやっていることが大半です。
それでは、eスポーツが子供に与える影響にはどんなことがあるのでしょうか。
代表的なものが「ゲーム障害」です。
WHOが2018年6月に公表した新たな疾病分類では、ゲーム障害はギャンブル依存症などとともに、精神神経系の病気に位置付けられています。
ゲーム障害と判断される基準は、以下の4項目が12ヶ月以上続く場合です。
- ゲームをする時間や頻度をコントロールできない
- 日常生活の関心事よりもゲームを優先する
- トラブルが起きてもゲームを続ける
- ゲームにより個人や家庭、学業や仕事に重大な支障が出る
単なるゲーム好きではなく、長期にわたり日常生活に重大な影響を及ぼすのが特徴となっています。
過去に韓国では、20代の男性がネットカフェで体を動かさずに長時間ゲームをしたことで、急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を発症し死亡した例も報告されています。
ほかにも視力の低下や、体を動かさないことによる体力低下、昼夜逆転など生活の乱れによるうつ状態の増加なども心配されている障害です。
また、ゲームに熱中しすぎることで子供の本業とも言える勉強がおろそかになる可能性もあり、eスポーツに対して賛否両論があるのも事実です。
eスポーツをすることで身に付くことは?
一方で、eスポーツをすることで身に付くこともあります。
- 集中力
- 判断力・瞬発力・決断力
- コミュニケ―ション能力
- 体力
具体的になぜ身に付くのか、理由を説明していきましょう。
1.集中力が身に付く理由
eスポーツの中には「格闘技」や「スポーツ」、「シューティング」「パズル」といった一瞬の油断も許されないような競技があります。
画面から目線を外すことで勝敗が決することもあるので、自然と集中力を養うことができるようになると言えます。
2.判断力や瞬発力、決断力が身に付く理由
eスポーツはオンラインで勝敗が決するため、即断できないと自分が不利となる場面が何度もあります。
自分が勝利するためにもすぐに判断し、次はどのように動くか決断しないといけません。
また自分が置かれている状況を判断できたとしても、すぐに対応しないと負けてしまう競技もeスポーツでは多くあります。
何度も対戦を重ねるうちにコントローラーを速く操作するための瞬発力も身に付くのです。
3.コミュニケーション能力が身に付く理由
黙々と1人でやるだけじゃないの?
eスポーツの中にも、個人対戦の競技と、何人もの仲間とプレイするグループ競技があります。
グループ競技はオンラインで仲間との連携が不可欠のため、報告・連絡・相談が何よりも大切になってきます。
チームワークが重視となるので、普段から仲間とのコミュニケーションが勝敗を左右すると言っても過言ではありません。
4.体力が身に付く理由
eスポーツは大会の規模や競技ジャンルにもよりますが、何時間も対戦するものもあります。
そのため、長時間も同じ態勢でいる必要があるため、おのずと体力をつける必要性が出てきます。
最近はVRの競技も出てきているので、筋力をつけることもeスポーツで勝つための要素となっています。
eスポーツはまだまだ発展中の競技
eスポーツは日本だけではなく、世界中でゲームなのか競技となりうるのか、賛否両輪のある競技のひとつです。
良い点・悪い点とありますが、今後もどのように進化していくスポーツなのか、見極めていく必要がありますね。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。