うちの子は食物アレルギーがあるけど、保育園での給食はどうなるのだろう?
食物アレルギーの子供を持つ、パパ・ママにとっては不安ですよね。
対応するとすればどんな対応になるのか?
お弁当が必要な場合は、どんな場合か?
保育園で管理栄養士として働いていた私、tomoが紹介します!
Contents
食物アレルギーがある子供への対応には診断結果が必要
保育園の入園にあたり、まず最初に行うことは「聞き取り調査」と「診断結果が出ているか」の2つです。
- 食べ物を食べて、アレルギー反応は出たことがあるのか
- 何の食べ物だったか
- どんなアレルギー反応だったか
- 小児科などで、血液検査を行ったか
保育園で対応できる食物アレルギーは「小児科などで検査を行い、診断が出たもの」が一般的になります。
ですが、食物アレルギーの検査でアレルギーの数値が出ていなくても、実際に食べると下痢やじんましんなどの反応が出る子もいます。
その場合でも、小児科医などの診断は必要となることが大半です。
診断書が無いのに食物アレルギーの対応をしてしまうと、本当は食べられるのに「食べさせないで」と言ってくる保護者が中にはいます。
ただでさえ、反応によっては命の危険性もある食物アレルギー。
アレルギーの子供の食事を作るのには、かなり神経をつかっています。
診断書が無いのに保護者の勝手な意見を聞いてしまうと、本当に対応が必要な子供の食事が危険になることも。
そのためアレルギー対応を行うときには、診断書を必要としている保育園が多いのです。
食物アレルギーを持つ子の給食での対応
保育園での食物アレルギーの子供への給食は、「除去食」と「代替え食」の2つで対応します。
1.除去食とは
除去食とは、言葉通り「取り除く」ことになります。
たとえば献立がハンバーグのとき、
- 卵アレルギーの子供の場合は卵なし
- 小麦アレルギーの子供はパン粉なし
このように、アレルギーになる食材を抜いて調理します。
もちろん、ボールやフライパンなどの調理器具も全部別です。
出来上がったものの見た目はほかの子供たちと一緒なので、みんな仲良く食べられます。
同様に、盛付を間違えると見分けがつかないので、調理する方はかなり気を使っています。
2.代替え食とは
代替え食は、「全く違う給食を用意する」ことになります。
たとえば、給食の献立がスクランブルエッグの場合、卵アレルギーの子供は
- 見た目重視→コーンのバター炒め
- たんぱく質重視→白身魚ソテーなど
当日の給食のバランスによって異なりますが、除去だけで対応できない場合は代替え食を用意します。
見ただけで食物アレルギー用の給食と分かるので、間違いにくくなっています。
保育園ではできるだけ、「代替え食」ではなく「除去食」で対応するようにしています。
代替え食ばかりになると、子供たちも「あれ?あの子だけ違う!」となってしまうし、アレルギーを持つ本人も「なんで僕だけ違うの?」とショックを受けてしまうことがあります。
多感な時期のショックは、ずっと心に残ってしまうものです。
緩和するためにも、可能な限りは見た目が同じものを提供するように保育園では努力しています。
食物アレルギーが多すぎるとお弁当が必要?
給食が提供されている保育園では、基本的には給食での提供となります。
「食育」という観点から、できる限りみんなで同じものを食べることの大切さを伝えるためです。
私が勤めていた保育園では、「お米ダメ、小麦粉もダメ、大豆や卵、牛乳もアレルギーが出る」という子がいました。
過去にアナフィラキシーショックを起こしたこともある、食物アレルギーの強い子供です。
それでも保育園で調理して、給食を提供していました。
毎日の主食がいも類となっていましたが・・・。
ただし保育園によっては栄養士が不在だったり、調理師さんの人手不足が原因で対応ができない場合があります。
状況によっては、家からお弁当の持参を依頼されることも。
保活の時点で食物アレルギーの子供の食事はどのような対応になるのか聞いておくと、安心ですよ。
食物アレルギーがあっても給食提供が可能か確認しておこう!
保活の時点で聞き忘れてしまった場合は、入園前の説明会で話をしましょう。
また、入園が決まってから食物アレルギーがあることが分かった場合、すぐに担任の保育士さんに相談してください。
アレルギー検査の結果が出るまで、どのように食事提供を行うのか。
栄養士さんや調理師さん、保育士さんと情報共有を行う必要があります。
検査結果が出るまで、給食を出してもらえるのか?
安全のためにお弁当持参になるのか?
検査結果が出た後はどうなるのか?
毎朝お弁当を作ってから、出勤するのはとても負担になることです。
大事なことなので、事前によく話し合って確認しましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。