『管理栄養士になれば給料は上がるし、転職も選択肢広がるなぁ』
『調理室にこもって盛り付けや洗浄をするんじゃなくて、患者さんに栄養指導したい』
それぞれが管理栄養士に対して、夢や希望があると思います。
私もその1人で、やりたい仕事のために管理栄養士になりました。
管理栄養士になって給料は上がったし、仕事も選り好みしなければ一生働くことが出来るし、「頑張って勉強して良かったな」と思うことがたくさんあります。
その一方で、合格してから知った管理栄養士のデメリットも感じることがありました。
今回は管理栄養士になることで得る、メリットとデメリットについて紹介していきます!
Contents
管理栄養士に合格することで得たメリット
私が栄養士から管理栄養士に合格することで得たメリットは、次の5つです。
①給料が大幅にアップ!
②任せてもらえる仕事が増える!
③転職先の候補が増える!
④転職に有利になる!
⑤結婚や出産後も仕事が続けやすい!
1. 管理栄養士に合格するだけで月収1万円アップ!

私が管理栄養士になったのは、某大手委託給食会社にいるときでした。
当時、栄養士手当は5000円。
管理栄養士手当は1万5000円。
同じ新卒でも、管理栄養士免許を持っているだけで月収1万円、年収にして12万円の差がありました。
しかも仕事内容は同じなのに、管理栄養士を持っているだけなのに、昇給も早い・・・。
めちゃくちゃ理不尽(ノД`)・゜・。
ちなみに栄養士時代は正社員・残業代なしの場合、手取り12万w
この悔しさが、管理栄養士を目指した最初のきっかけでもあります(・∀・)
2. 任せてもらえる仕事が増え、キャリアアップ!

管理栄養士に合格することで、職場内はもちろんですが、取引先の方からの見る目が変わりました!
学生みたいに「周りが取るから」というようには見られず、「本気で管理栄養士としての仕事をしたいんだな」と社会人では評価されます。
栄養士時代は調理現場で毎日盛り付けや食器の洗浄など、資格が無くても出来る仕事を中心にしていました。
ところが管理栄養士になってすぐに、調理場内での仕事が変わりました。
特別調理(糖尿病などの治療食、アレルギー食や嚥下困難食)に携われることになったのです。
それまでは普通食の調理ばかりだったので、仕事のやりがいも出てきました。
その後は献立作成にも携わることが出来ました。
また、取引先の中には「施設にも管理栄養士はいるが、給食会社にも管理栄養士を配置してほしい」という要望があるところも。
委託給食会社は管理栄養士が割合としては少ないので、自然と私にも白羽の矢が立ちました。
『管理栄養士』というだけで、より専門的な仕事をさせてもらえるようになるのです。
3. 転職先の候補が増えて、さらに仕事の幅が広げられる!

栄養士として転職するよりも、管理栄養士として転職する方が好きな仕事を選べます!
代表的なものが、患者さんへの栄養指導ですね。
そのため、病院や老健などの老後介護施設の管理栄養士として働くことが可能となります。
他にも、需要が増えてきている在宅訪問の仕事にもチャレンジ出来ます。
また、企業で食品開発や研究にも携われる可能性も。
最近はサプリメントや発酵食品の人気もありますから、管理栄養士を必要としてくれる会社は増加してきています(^^)
4. 働きながら管理栄養士になると、転職にも有利!

「働きながら管理栄養士になる」
これだけで初めから管理栄養士を持っている人よりも、転職にかなり有利になります!
やはり会社側の人間から見て「働きながら管理栄養士免許を取る」ということは、「何かやりたいことがあるからだ」と前向きに捉えてくれます。
そのため、新卒から管理栄養士を持っている人と比較されると
このように見てもらえることが多いです。
実際に私は管理栄養士を取得して2年後に病院へ転職しましたが、採用された理由が
「働きながら管理栄養士を取得した努力家、向上心があり、今後の活躍が期待できる」
「栄養士として給食会社でキャリアを積んでいるから、調理現場のことをよく知っている」
「栄養士時代に培ったものが、栄養指導でも活かされる」
というものでした。
管理栄養士に合格するだけで、高評価を得られるんです( *´艸`)
栄養士として働きながらの勉強はつらいですが、転職を希望しているのであれば、今は踏ん張りどころ!
やりたい仕事のために、勉強をやり抜きましょう!
5. 結婚や出産後も仕事をすることが出来る!

働いていると、何度も「仕事辞めたい!」と思うこと、ありますよね?
私も何度も思ったことがあるし、特に結婚や出産をしてからは頻繁に思っています。
だけど心配なのは、「辞めて社会人としてブランクが空いてからでも、また仕事に就くことが出来るのか?」ということ。
だけど管理栄養士免許を持つことで、再就職が出来る可能性がグンと広がるんです!
管理栄養士免許があることで、病院や老健、給食会社といった専門の場所で働けます。
地元のスーパーや飲食店でも、管理栄養士というだけで採用されやすくなるんです。
理由は、以下の3つです。
- 管理栄養士は食事や栄養のエキスパート
- 惣菜など、主婦目線での新しいメニューの提案をしてくれる可能性がある
- 衛生管理の知識も豊富
もちろん栄養士でも、再就職は十分可能です。
ですが、やっぱり管理栄養士というネームバリューは大きい!
自宅から近場で、自分を必要としてくれる職場で働けるって、やっぱり嬉しいですよね。
管理栄養士になることのデメリット

一方で、管理栄養士になることで生じたデメリットはこちらの3つです。
①責任者としての仕事が増える
②より専門的な仕事になり、情報収集が不可欠
③人間関係が複雑になる
1. 現場責任者となり、仕事量が一気に増える
委託給食会社で働いているとき、管理栄養士に合格した私。
その年の秋には、違う事業所で現場責任者として異動することになりました。
これはやはり、施設側からの意向で『現場責任者に管理栄養士を配置してほしい』という要望でした。
現場責任者になることで、一気に仕事量は倍増しました。
調理場内の仕事はもちろんですが、それ以外に献立作成や食材の発注業務。
食数管理や消費日計などの食材コスト管理。
シフトの調整や人件費管理まで、全て1人でこなすことに。
もちろん自分のミスではないけど、現場の人が配膳ミスや調理ミスをしたときには、謝罪に向かうことも。
施設側の管理栄養士さんや、理事長にもゴマすりしないといけないしで、精神的にしんどい部分もあります(-_-)
中にはキャパオーバーしてしまい、退職を余儀なくされた先輩もいました。
2. 情報収集しないと、最新の専門知識が手に入らない

転職をして病院に勤務している今もそうですが、自分で情報収集しないと最新の栄養知識が手に入りません!
自分で知識を深めないと、今持っている知識が古くなってしまって使い物にならないんです。
そうなると、栄養指導なんて出来ません。
管理栄養士になるということは、より深い専門知識が求められるということ。
いきなり「じゃあ、この栄養指導やってね」と先輩から言われたからと言って、「分かりません」では話にならないのです。
3. 人間関係が複雑になる
管理栄養士を目指しているのは、自分だけではありません。
職場の先輩も同じように、管理栄養士を目指して日々仕事に勉強にと取り組んでいます。
そんな中、自分だけが合格して管理栄養士になることも。
そうすると自然と、自分が先に昇進する場合も出てきます。
今までは仲良く一緒に仕事をしていても、時には先に管理栄養士になることで、人間関係が複雑化してしまうこともあるのです。
また、中には調理現場の人たちから「管理栄養士になったんだから、○○のこと分かるでしょ?」と突拍子もない質問が来ることも。
そういう人は、だいたい意地悪で言ってきます”(-“”-)”
答えられずにいると「管理栄養士のくせに、こんなこと分からないの?」と。
まぁ、こういう人たちはテレビの情報に振り回されているだけということが多いので、気にしなくて平気ですけど(・∀・)
管理栄養士になりたい理由を明確に持とう

管理栄養士になるメリット・デメリット、どちらもあります。
デメリットだけを見ると、
そう思う人もいるかもしれません。
だけど、それで管理栄養士になる夢を諦めてしまっても良いのでしょうか?
あなたの夢は、その程度のものですか?
本気で管理栄養士になりたいのであれば、デメリットなんて関係ありません。
『ただ何となく、周りも管理栄養士を目指しているから』
ではなく、
『私は○○がしたいから、管理栄養士になるんだ!』
という強い意志を持ちましょう!
まとめ:管理栄養士になるメリット・デメリット
<管理栄養士になるメリット>
①給料が大幅にアップ!年収ベースで10万以上アップの可能性も!
②任せてもらえる仕事が増える!仕事にやりがいが出る!
③転職先の候補が増える!やりたい仕事ができる!
④転職に有利になる!「前向きな転職」と評価される!
⑤結婚や出産後も仕事が続けやすい!再就職も可能に!
<管理栄養士のデメリット>
①責任者としての仕事が増える。キャパオーバーに注意!
②より専門的な仕事になり、情報収集が不可欠。最新の情報が必要な仕事!
③人間関係が複雑になる。中には意地悪なことを言う人も。
管理栄養士を目指すということは、あなたは現状に満足していないはず!
デメリットを見て躊躇するのであれば、栄養士のままで構いません。
結局のところ、あなたの意思ひとつなのです。
それでも管理栄養士を目指したいのなら、必死に勉強しましょう。
必ず結果は付いてきます!
それが、管理栄養士の試験でもありますからね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。