『赤ちゃんとの生活に慣れ始めてきたな』と感じるようになった生後5ヶ月から6ヶ月頃、離乳食を始める時期になります。
特に初めての子育ての場合、何も分からなくて不安になりますよね。
その気持ち、よく分かります(>_<)
プロフィールにも記載していますが、実は私、tomoは現役の管理栄養士です。
過去に保育園に勤務していた時期もあり、子供たちに食育指導をしていました。
そんな私も、現在は子育て真っ最中!
今回は自分の経験を交えながら、初期の離乳食の進め方を紹介していきます。
Contents
離乳食を始める時期のポイント
離乳食は、生後5ヶ月から生後6ヶ月が始める時期と言われています。
しかし赤ちゃんの発育には個人差があるので、「そろそろ始めなくちゃ!」と焦る必要はありません。
離乳食を始める時期を見極めるポイントとして、以下のことに注意して様子をみてあげましょう。
- 授乳時間の間隔が一定になっている
- 大人が食べているところをじっと見つめるようになった
- 食べ物を見せるとよだれが出る・口をモグモグ動かす
- スプーンなどを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなる
これらの様子があれば、「離乳食を始められるよ」という赤ちゃんからのサインです。
初期の離乳食の進め方
初期の離乳食の時期に大切なことは、「赤ちゃんが口に食べ物を入れて、慣れていくこと」です。
まずは1日1回、小さじ1杯ずつ食べさせていきましょう。
目安としては、2日から3日ごとに小さじ1杯ずつ、徐々に量を増やしていきます。
もちろん、赤ちゃんが離乳食を食べる日もあれば、食べない日も。
そんなときは、無理に食べさせなくて大丈夫!
赤ちゃんのペースに合わせて、焦らず、ゆっくりと取り組んでいきましょうね。
1.初期食の食事の形状
離乳食の初期は「ごっくん期」と呼ばれています。
形状は食材をなめらかにすり潰した状態で、ドロドロとしています。
かたさの目安としては、ヨーグルトを想像すると分かりやすいですね。
2.離乳食はおかゆから始める
最初に赤ちゃんが食べる食事は「10倍粥」を潰したものになります。
10倍粥とは、「お米の量に対して水を10倍入れて炊いたおかゆ」のことです。
【おいしいお粥の作り方】
- お米を流水で洗う
- お米の水気をザルでしっかりと切り、お米と計量した水を鍋に入れる
- 20分ほど浸漬する
- 強火で火にかけ、沸騰したら弱火にして20分ほどコトコト煮る
- お米がふやけて、透明になっているのを確認したら完成☆
時間が無い場合は浸漬時間を無くしたり、大人用に炊いた白ご飯を使っても大丈夫です。
今は電子レンジや炊飯器でも簡単におかゆを作れるので、とても便利ですよね( *´艸`)

おかゆを作る分量としては、
- 1週目はお米30gに対して水300cc
- 2週目以降はお米50gに対して水500cc
これくらいあれば、1週間分の量は十分に取れます。
作ったおかゆは、粗熱を取ったら製氷機に入れて、冷凍保存しておきましょう。
私は冷凍するとき、あらかじめ小さじ1杯分ずつに分けるようにしていました。
そうしておけば、子供がぐずった時も片手で準備できるので、とても楽♪
使い切る目安としては、1週間から10日ですよ。
3.野菜を試すのは1週間経ってから始める
おかゆを食べ始めて1週間程度経って、赤ちゃんが嫌がらずに食べているようであれば、そろそろ野菜も食べさせていきます。
野菜をペースト状にするには、それぞれコツがあります。
手軽にできる方法と合わせて紹介していきますね(^^)
3-1.根菜類
根菜類である人参や大根・カブなどは厚めに皮をむいて、先にすりおろしてから茹でると、楽に調理することができます。
こうすることで茹で具合を確認する手間を省けるし、水をたくさん入れる必要もないので、栄養素を無駄にすることもありません。
3-2.葉物類
ほうれん草やキャベツなどの葉物野菜は、葉先の柔らかい部分を使ってくださいね。
くたくたに茹でてから、包丁で繊維を断ち切るように細かく切ります。
切ったものを裏ごしすると食物繊維が混ざることなく、赤ちゃんが食べやすい状態になりますよ。
3-3.イモ類
ジャガイモやさつま芋、かぼちゃ(厳密にいうとイモ類では無いですが・・・)は厚めに皮をむき、小さめに切ってから、水から茹でていきます。
小さく切ることで火の通りが早くなり、楽に潰せるようになりますよ。
またイモ類を潰すときは水分を少し飛ばしてから潰すことで、ベチョベチョになり過ぎるのを防ぎます。
3-4.果実類
きゅうりやナスは皮を全てむいてから、小さく切って茹でていきます。
中でも水気の多いきゅうりは、よく絞ってからすりおろすと、ジュース状になるのを防げるので赤ちゃんに食べさせやすいですよ。
トマトは湯むきをしましょう。
トマトの皮が付いた状態で尖っている方に、包丁で薄く十字に切り込みを入れて、沸騰しているお湯に入れます。
そのあと流水にトマトをさらすと、綺麗に皮がペロンとはがれますよ(*´▽`*)
トマトは中にあるジェル状の種部分を取り除いてから、潰してくださいね。
「おかゆや野菜を裏ごしするのが面倒・・・」という人には、ハンドブレンダーがおすすめです。

私も使用していますが、ボタン1つで裏ごしと同じ状態になるので、かなり楽です!
洗い物も少なくて良いし( *´艸`)
お値段も家計に優しいし、この先イヤイヤ期で野菜を食べなくなった子供にも使えます☆
現在2歳になる我が子が野菜を食べなくて、野菜ポタージュを作ってる・・・(´・ω・`)
4.たんぱく質は3週目から始めよう
たんぱく質は離乳食を始めてから、3週間後を目安に始めます。
ただし、初期食のたんぱく質は豆腐と白身魚、シラスだけにします。
情報サイトによっては「卵やレバーも食べさせましょう」と書いているところもありますが、離乳食初期では絶対に使わないようにしましょう。
まだこの時期は消化器官が未発達な上に、アレルギーの可能性が高い卵や脂質の多い肉類は、赤ちゃんに大きな負担をかけてしまいます。
これらの食材は、中期以降に徐々に慣れさせていきましょうね。
4-1.豆腐
絹ごし豆腐・木綿豆腐のどちらを使っても大丈夫ですが、絹ごし豆腐の方が滑らかな舌触りに仕上がります。
豆湯豆腐のようにしっかりと茹でてから、水気を切ってすり潰しましょう。
離乳食初期では高野豆腐は使わないようにしましょう。
高野豆腐は脂質が多く含まれているので、赤ちゃんは消化できない場合があります。
4-2.魚
離乳食初期では、白身魚やシラスを使います。
カレイやタラ、鯛が脂身が少なくて赤ちゃんも食べやすく、おすすめです(´ω`*)
白身魚は皮や骨を取り除いて、血合いの少ない部分を選んで切り分けます。
沸騰したお湯に魚を入れて、しっかりと火を通してからすり潰してくださいね。
出来上がりがパサついて、赤ちゃんが食べにくいようであればトロミをかけてあげましょう。
トロミは魚のゆで汁に水溶き片栗粉で付けると、味も変わらないので安心ですよ。
シラスの場合は茹で汁に塩分が出ているので、別でトロミを作って混ぜてあげてください。
パン粥や果物はいつから始めると良いのか
パン粥は離乳食を始めて1ヶ月経ってから始める
パンには小麦粉が使われており、また赤ちゃんにとって、強いアレルギー物質である可能性があります。
そのため、まずはたんぱく質までの離乳食を一通り終わらせてから、食べさせるようにしましょう。
ただし、市販の食パンには卵やショートニングなどの油脂類が使われている商品が多く、赤ちゃんにとって負担が大きい食材です。
意外かもしれませんが、初めてパンを試すときは『フランスパン』がおすすめです。
フランスパンの原料は「小麦粉」「塩」「水」「イースト」の4種類のみなので、赤ちゃんに食べさせるのに安心ですよ。
また、パン粥を作るときは牛乳は使わず、普段飲ませている粉ミルクを使用してくださいね。
牛乳も強いアレルギー反応を起こす場合があるので、離乳食に使用できるのも1歳前後が目安となっています。
果物を始めるのは慌てなくて大丈夫
以前は離乳食を始める準備として、生後3ヶ月から生後4ヶ月頃に果汁を与えるように言われていました。
しかし今は、乳児期である離乳食初期のタイミングで果汁を過剰に飲ませることで、低栄養や発育障害との関連性が報告されています。
また、果物には「果糖」と呼ばれる糖分が多く含まれています。
虫歯の原因にもなるので、食べさせるのは離乳食中期以降にしておきましょう。
まとめ
離乳食の初期食は作るのも大変だし、「赤ちゃんにもしアレルギー反応が出たら・・・」と心配にもなります。
だからこそ、赤ちゃんの様子をよく見ながら、ゆっくりと試してあげて下さい。
まだまだ栄養は母乳や粉ミルクが中心なので、無理に食べさせる必要はありません。
我が子も3日間、離乳食を完全拒否したこともあったくらいです(^^;)
のんびり構えてあげましょう☆
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。